特集 越美北線全線復旧
 

始発列車に乗車しました! (その2)

 (その1より続く)

 

 美山から取材陣が乗り込んでくる…こともなく、また式典等もなく(ちなみに式典は、後の列車で盛大に行われました)、約3年ぶりに、乗客を乗せた列車が、まるで今まで何事もなかったように福井に向けて発車しました。3年前に見たはずの景色なのですが、かなり新鮮に感じられました。
 品ヶ瀬トンネルの手前、線路が路盤ごと流された区間では、路盤を作り直した上、若干、重軌条化されたため、乗り心地が良かったです。

 品ヶ瀬トンネルを出ると…、復旧前と同じ場所に、「カーブでもないのに25km/h制限」が、復旧していました。

 

 
 この通り、車内は比較的落ち着いていました。書き忘れていました。乗客すべてに、乗車証明書(というより、絵はがき)と、全線復旧のちらし(越前大野駅イベントの抽選券つき)が配られました。
 ※「小和清水」の運賃表示も、久しぶりでしたね。
 

 
 25km/h制限は、足羽川第6橋梁の福井よりにもう1カ所、水害以前からのものがあります。
 …こんなものまで復旧しなくて良いのに(^^;

 なお、これ以外の速度制限も復旧前と同じでした。

 


 こちらは、始発列車の車内より撮影した足羽川第5橋梁。
 新しい橋梁は、設備的にキハ120とは不釣り合いのような気もしましたが…。

 足羽川は前日までの雨で増水しており、すかし不安も感じました。
 


 車内から撮影した市波駅の様子です。
 提灯や紅白の幕で飾られています。「地元の手作り」が、暖かさを感じさせてくれました。
 他に、小和清水・越前高田の両駅でも、地元による装飾や看板が掲げられていました。
 
 と、感心しているうちに、列車は、もとの「停留所」に戻った一乗谷駅に到着。ここから先は、いつも通りに、福井へ向かいます…。

 越前東郷駅はバスとの乗り換えが無くなったため、元通りの無人駅になっていました。

 越前大野駅を発車して52分後、列車は福井駅に到着しました。
 代行バスへの乗り換えがないと、なんだか「あっけない」感じがしました。
(私自身、越前大野へ引っ越してから5年半。そのうち3年間が代行バス…ということで、代行バスの時期の方が長いのです) その後も何回か乗車しましたが、越前東郷や美山で列車を降りなくて良いのは、なんだか落ち着かない感じがしました。

 

 
 福井で「越前大野」の方向幕を見ることができるのも、3年ぶりだったりします。
 

 

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