ハイフォン行 (その3)

(3)車窓から

 ザーラム駅を出ると、程なく田園地帯になりました。稲刈りを終えた田んぼが広がってます。
列車は、60km/h前後で、ゆったりと走行。軌道状態は…日本のローカル線並でしょうか。それほど悪くは無いです。ロングレールではないので、線路のジョイント音の心地良いです。
 
 
 小駅で列車交換(客扱いは無し)。なぜかホームと駅舎の間にある道路を、バイクや自転車がゆっくりと走っていきます。なんだか時間がゆったりと流れている感じ。
※この道路、ほとんどの区間で線路と併走。複線化用の用地と推測されます。
 
 
 
 また、後半は、かなりの区間で、ハノイとハイフォンを結ぶ幹線道路と併走。ハイフォンの港とハノイを結ぶ道路なので、トラックがかなりを占めていました。もうちょっと鉄道インフラが良ければ、鉄道貨物に置き換えることができるのに…。
※途中、1度だけ、貨物列車とすれ違いましたが。
 
 ハイユーン駅に停車。お昼前とあって、列車に物売りが群がってきました。
 私もとあるおばちゃんと目があったので、窓を開けて、写真のようなご飯を購入。窓を開けて外からモノを買ったのって、何十年ぶりだろう…。買ったのは、サツマイモ(?)ご飯+ソーセージ(と感じました)。まぁまぁ美味でした。15000ドン(だったと思う)←市中より高い。
 
 あ、箸が無い…(ベトナム人は原則として箸でご飯を食べます)。
手でつかんで食べるか。ぱさぱさのご飯だし。
 
 
 プータイ駅。この駅でも乗客が減り、6割くらいの乗車率になりました。

 そうそう、ベトナムでは、どんな小駅、信号所にも駅員が居て、必ず旗を振って列車を迎えています。
 また、交換駅では、右側通行が原則みたいです。
 
  乗り心地も悪くないので、ゆったりとした汽車旅…、と思いきや、問題発生。
 この日のハノイは、気温15℃以下。さらにこの車両、窓が隙間だらけなのです!。冷房なんて無い車両ですから、春〜秋は、このくらいのすきま風の方が、逆に良いでしょうけど、気温15℃以下ですきま風だと、さすがに寒い!。隙間にタオルとか詰め物をしても…。やはり寒い!!。 当然、客車には暖房なんてありません。
 というわけで、寒さに耐えるハードな旅でもありました。
 その4 へ続く