900形 車内
(1) 客室編
 
車内は、ドア間はロングシートのまま(茶色のモケットも西武時代のまま)。ただし、ロングシートの真ん中あたりにスタンションポールが設置されてる。化粧板や天井も特に改造されていないようです。

ただし、吊革が全て黄色に取り替えられており、また手すりも黄色に塗られています。
 
 
 
 6/15・16に行われた展示会では、まだ全ての広告が入っていない状態でした。
 
 
800系のシートが青や「しまさこにゃん」に変わりつつある現在、実は貴重な、昭和の西武を象徴する茶色のロングシート。
 

 「窓から手や顔を…」のステッカーは近江仕様。
 
 
 900系改造時に追加された、ロングシート中央部のポール。
※西武に残る101系と同じモノのようです。

 これ、ワタシ的には、有ると嬉しいです。

 

網棚上の番号、どうやら広告スペースの番号のようですね。西武時代からそのままで残っています。

残念ながら、近江鉄道では、そこが全て埋まるようなことは無いでしょうが…。。
※関西の大手私鉄でも、このスペースの広告が埋まることは、無いと思う。
 
連結面寄りは、901(貴生川/近江八幡寄り)は山側、1901(米原寄り)は湖側は、クロスシート。
 
 転換式シートですが、固定されていて向きを替えることは出来ません。
 お気づきだと思いますが、このシート、「あかね号」700系と同じものです。左右のヘットレストの間にくぼみがあるので、JR東日本が185系をリニューアルした際に発生したものではないか、と言われております。(117系には左右のヘッドレストの間にくぼみがありません)

 
 
 
 「W-17転換腰掛」という形式も700系と同じ。
 
ただ違うのが、ヘッドレストが白い布。特急電車みたいですが、すぐに汚れそうで心配です。
(特急電車は毎回交換してますものね…)、700系は、プラスチックのカバーです(ただし、700系のカバーは紅葉がデザインされた特注品)。

 
 
 
このクロスシートが優先席になっていて、優先席ステッカーは西武時代のまま。なので関西ではほとんど見られない「Courtesy Seat」になっていまる。(関西では大半が「Priority Seat」)
 
 
なお、西武101系は、2段窓の上段が下降式になっていますが、900系では固定されているようです。(下段は開けられます)。下段は少ししか開かないようになっているので、窓から顔を出すことは不可能です(笑)。

サイクルトレイン用の自転車置き場。車内で自転車マークが貼ってある車両なんて、他にあるでしょうか! (ちなみの韓国と台湾には存在します)
 
 
 
この部分だけ化粧板が新しくなっているのが…。下半分にあるのは座席から移設されたヒーターでしょうか。


1901の連結面には扉が。901には付いていません。西武時代からこの組み合わせだと思われます。黄色のラインが今回の改造で貼られたモノのようですが、それだけでずいぶん印象が違って見えます。

 
 
 残念ながら、開けたまま固定することはできません(防火対策上みたいですね。固定する機能が外されていました)

 なお、妻面の窓だけは上段を開けることが可能です。


 どうやら、以前は開いた状態で固定できたようです。右の赤丸内の突起が残っていて、左の丸内には、右の丸内と合わせられる凹みがあったのが、取り外されています。

 この改造が、西武時代に行われたようです。(同じ改造が未改装の3000系にもされていたので)。

 2両ワンマン運転だと貫通扉は常に開いていた方が良いのですがね…。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 

懐かしい禁煙プレートと、その上には…車番が貼ってあった痕跡ですね。壁の色が違いますから。
(ステッカーで良いから、そこに「901」と貼って欲しかったのは私の希望

号車番号のステッカーはもちろん近江で貼られたもの。
 

「危険品持ち込み禁止」プレート。これも昭和の香りがします。

 
 


運転台寄りはこんな感じです。ドアより前の座席は撤去されています。
運転台と客室の仕切にある窓は、とくに改造されていません。800系とかに比べ、窓が小さくなって見にくくなっているような気もします。
 

※この日は「展示会」の日だったので、出発式の横断幕が置いてあったりします(^_^)。
 
 
運転席後ろの遮光カーテンが横引きなのは、西武時代からでしょうか?
乗務員扉は、引き戸になっています。今は無き1系みたいですね(笑)。

車番は残念ながらステッカー。また、製造銘板も外されています。
乗務員扉の左側は、マイクの端子です。コンセントではなかったです。(800系にも付いている車両があります)


車椅子スペース。
 
床面に滑り止めが付いているところがニクイですねぇ。(細かい配慮で素晴らしいです)。

非常ボタンが国鉄の中古品で、ものすごい存在感を出しています。

客室ドア周り。
 
 
ドアと床に注意喚起の黄色いシールが貼られています。そして、全ての手すりも黄色に塗装されています。
※塗装されているだけで、新品ではないようです。

新車っぽく見えますね。
 

号車位置表示がドアに貼ってあります。これもバリアフリーの一環でしょう。
そういえば、号車番号が一定しないJRの225系はどうなってたっけ??
 

ドア開閉時にはドアチャイムが鳴ります。
開閉時にチャイムは、東京メトロと同じものです。(西武鉄道とは異なる)

また、ドアが開いている間は、3〜4秒に1回、「ポーン」という音が流れます。
下記動画もご覧いただければ…(YouTubeより)
 
※ちょっと近江鉄道っぽくないドア開閉シーンをお楽しみください。
 この、ドアのエアーが抜ける音、私好みです(^^;。
 

 
そのドアチャイムですが、なんと、シートの下にあるスピーカーから発せられます。
この位置にドアチャイムとは、さすがですね。

※ドア開閉チャイムが車内放送と同じスピーカーから鳴るのでどちらのドアが開くかさっぱり判らない、

阪石坂線の車両とは大違い!(苦笑)
 
【参考】西武101系の車内 (2009年撮影)
 
 2009.3.15 モハ31*(詳細の車番不明)        
         
 
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