800系 車体のバラエティー(全車拝見) 

800系の全編成を見ていきましょう。塗装やラッピング、それに加え車体そのものにバリエーションがあります。

820番台はこの表の下の方にあります(こちら)。

近江鉄道では「モハ」の呼称を止めている可能性が高いですが、登場時は「モハ」だったことから(車体に書かれていたので間違いない)、ここでは「モハ」を付けた呼称に、また形式も800「系」、モハ800「形」とします。

●801F
(除籍済)

 モハ801+モハ1801




801Fフォトギャラリー 
 八日市 2014. 4. 5
西武クモハ403+クモハ404(前期型)を改造。
2016年7月頃より運用離脱中で、2017年に廃車。

登場時はライオンズカラーであった。
一旦黄色塗装を経て、末期は現在は滋賀県・沿線自治体による健康診断啓発のラッピング車両になった。

モハ1801は、一旦クハとして1993年に竣工、営業運転に就かないまま彦根車庫に留置、モハに形式変更後、1999年より運用に付いたという変わり種。
 

802F

 モハ802+モハ1802  




802Fフォトギャラリー
 高宮 2013.12.23
 
西武クモハ425+クモハ426(後期型)を改造。側面の雨どいの位置が高いのが後期型の特徴。
また、後期型の編成は、側面ドアの窓がHゴム支持ではなく、金属押さえになっている。

2001年よりダイドードリンコの広告電車になっているが、何回かそのデザインが変わっている。
オレンジ(濃いイエロー?)と白、のツートンは塗装で、その上に文字や缶のデザインがラッピング処理されている。

取り外された第2パンタの歩み台(ランボード)が残っている。
※山側・湖側の片側だけ残っている編成もある
 
●803F

 モハ803+モハ1803 




803Fフォトギャラリー
八日市 2013. 7.21
 
西武クモハ415+クモハ416(前期型)を改造。801Fと同タイプ

側面ドアが黄色く塗装された。

●804F

 モハ804+モハ1804 



804Fフォトギャラリー
 
高宮 2016. 9.17
 
西武クモハ423+クモハ424(前期型)を改造。ただし、前期型でも後半に製造された車体は運転席後ろの雨どいが車体に埋め込まれている。

また、この編成のみ、前期型でもドアの窓がHゴムではなく金属押さえになっているのが特徴。
(西武時代からの特徴です)

西武401系の特徴であった、ステンレス地肌の銀色扉で残っているのは、この804Fと805F、807Fの3編成だけとなった。
●805F

 モハ805+モハ1805 



805Fフォトギャラリー
日野 2019. 7.21
 
西武クモハ417+クモハ418(前期型)を改造。804Fと同じく、運転席後ろの雨どいが車体に埋め込まれている。

2009年2月より「ギャラリートレイン」として、沿線の児童や園児の絵が展示されており、車内も窓上の広告部分が絵を展示しやすいように(絵が見やすいように)改造されている。

2017年6月より、ドアが交換され、ドア窓が金属押さえになり、804と似た形状になった。
 
806F

 モハ806+モハ1806




806Fフォトギャラリー
   八日市 2016.10.22
 
西武クモハ421+クモハ422(前期型)を改造。804Fと同じく、運転席後ろの雨どいが車体に埋め込まれている。

登場時は、改造された部分(前面・車番近く・切り欠きされた連結面下部)だけが塗装し直された状態で、「塗装ムラ」が残る状態であった(806Fフォトギャラリー参照)。
 
●807F

 モハ807+モハ1807   




807Fフォトギャラリー
高宮 2015. 7. 4
 
西武クモハ413+クモハ414(前期型)を改造。801Fと同じタイプ。
この車両より、車両間に転落防止ホロが装備されている。

イベント用車両として、夏の「ビア電」・冬の「日本酒電車」には、この編成が用いられることが多い。(おそらく、テーブルの固定やカウンター用サービス電源の供給等で改造されている模様)
なお、それ以外の時期には通常通りの営業運転に入っており、内装にも大きな違いは無い。

2015年の「ビア電」に合わせ、側面に鉄道むすめ「豊郷あかね」がラッピングされた。

登場時の「見たまま」はこちら
●808F

 モハ808+モハ1808 




808Fフォトギャラリー
   
 日野 2017. 2.11
 
西武クモハ433+クモハ434(後期型)を改造。802Fと同じタイプ。

2017.2.11より「豊郷あかね フルラッピング電車」になった。

登場時の「見たまま」はこちら
 
●809F

 モハ809+モハ1809 
 



809Fフォトギャラリー
  高宮 2019. 7.24 
西武クモハ435+クモハ436(後期型)を改造。802F・809Fと同じタイプ。

「近江キャラ電」として、「いしだみつにゃん」「しまさこにゃん」のラッピングがされたが、
ベースのオレンジと扉の青・緑が塗装で、残りの装飾がラッピング。(ラッピング登場時の見たままはこちら
2019年7月より、黄色一色に戻された。ドアも黄色に塗られた。


登場時の「見たまま」はこちら
近江鉄道の特徴である「ドアミラー」を装備せずに運用を開始したのが特筆される。
 
●810F

モハ810+モハ1810 
 



810Fフォトギャラリー  
  日野 2015.10.10
 
西武クモハ427+クモハ428(後期型)を改造。802F・808F・809Fと同じタイプだが、この編成のみ後期型にもかかわらず、ドアの窓がHゴム支持になっている。(西武時代からの特徴)

滋賀県・沿線自治体による健康診断啓発のラッピング車両になっている。(ベースカラーのピンクは塗装)

登場時の「見たまま」はこちら

●811F

 モハ811+モハ1811  
 



811Fフォトギャラリー  

  高宮 2015. 5. 9 (2枚とも) 
西武クモハ411+クモハ412(前期型)を改造。801F・803Fと同タイプ

2015年4月より「おーい、お茶」塗装&ラッピングになった。811は「おーい、お茶」、1811は「おーい、お茶 濃い茶」の塗装・ラッピングになっている。

登場時の「見たまま」はこちら。(近江鉄道での登場時からドアは黄色に塗られていた)
●821F

 モハ821+モハ1821




821Fフォトギャラリー
   貴生川 2015. 5. 9 
西武クモハ429+クモハ430(後期型)を改造。

800系820番台紹介ページの通り、前面はタネ車のものをそのまま使用しているが、角がカットされステンレスの飾り帯も無くなったので、印象が異なって見える。

2011年の再塗装の際、側面ドアも黄色に塗装された。

822F

 モハ822+モハ1822  




822Fフォトギャラリー
 高宮 2016. 6.16
 
西武クモハ431+クモハ432(後期型)を改造。821Fと同タイプ。

2016.6.16より、近江鉄道創立120周年を記念して、「赤電」塗装になっている。


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